「ブランディング」と聞いて何をイメージしますか?
「ブランディングということを説明して」……と質問されたら、正しく答えられるでしょうか。
企業でも個人でもブランディングは重要です。簡単な言葉に言い換えるならば、企業や個人のことを知ってもらう活動です。そして、知ってもらうだけでは、伝えた相手に残り続けません。心に残り続けることも重要ですし、何より価値を高め続ける必要もあるでしょう。
企業理念やビジョンだけでなく、企業や個人が生み出す商品・サービスなどが、多くの方に知ってもらえたら嬉しいことはありませんね。企業や個人が持っているミッションや営利・非営利問わず、すべての活動においてやりやすくなります。
繰り返しになってしまいますが、自分のことを知ってもらう活動。そして価値を高める活動と考えるならばシンプルに捉えられそうですね。
1対1のコミュニケーションの様に直接的に人に話すなら伝わることも、不特定多数に知ってもらおうとするなら、伝言ゲームのように正しく伝わらなくなってしまいます。ましてや、メディアの様に一方通行の情報発信ならば……。
どのようにすれば、大勢の方に自分のことを知ってもらえるのでしょうか。本記事では、ブランディングについて考察していきます。もし、ご自身でビジネスを行っている。企業に所属し、ブランディング活動を行っているならば、より深く理解しておくと効果的なブランディング戦略が導き出せるでしょう。
ブランディングとは?!価値を高める活動?知ってもらう活動?
ブランディングという言葉を分解すると、ブランドをing形にした単語になります。「ブランド」辞書で調べてみると「他のものと区別できる特徴的なモノ。もしくは価値の高いモノ」です。製品(プロダクト)やサービス、個人であることもありますね。
製品であれば、ブランド物をイメージすると解りやすいです(ブランドイメージを正確に捉えてもらえていれば、ブランディング活動は成功ですね)。
前提として「価値の高い」「高品質」であるならば、ing形であれば、価値を高めていく活動とも言えます。単純に価値を高めていく活動だけに限定するといつまで経っても知ってもらえません。
だからこそ、知ってもらう活動も合わせて大事になります。
逆に言うと、ブランド(価値)を低下させる行動は控えるべきですし、ブランディングとはいいません。しかし、無意識的な行動が価値を低下させてしまっていることもあります。ブランド毀損につながることは控えるべきですね。
また、自分自身以外のものをブランディングしていく場合、対象となるものを徹底的に理解する必要があります。なぜなら、正確に理解していない限り、相手に伝えることはできないからです。伝えたいように伝えるのではなく、意識して、意図的に伝えることが大事です。
メディアによる特性を知ろう!効果的なブランディング
どのようにブランディングをやっていこうかと考えると、どうしてもブログやSNSなどを使ったブランディングを考えがちです。もちろん正解なんですが、メディアごとの特性をしっかり理解しブランディングしていくと、より効果的になります。
ブログであれば、アメブロ、ライブドアブログ、はてなブログなど、ブログを活用している方の属性があり、その方々に向けた情報を発信していくと良いですね。検索し、見てくれる方もいるかも知れませんが、ごく少数なため、最初はそのメディアの住人が好むようなブランディングを行っていくと良いでしょう。
SNSに関しても、インスタグラムやFacebook、Twitter、Tumblrなど、それごとに特性が違います。今では、交流メインのSNSだけでなく、クラウドソーシング系(クラウドワークスやランサーズ)やココナラ、ストコレなど、ダイレクトにお金が発生するSNSやウェブサービスもあります。それらを活用したブランディングも活用すると良いでしょう。
You Tubeやニコニコ動画、TikTokなど、動画を使ったブランディングも増えてきていますね。
今は、ひとつのメディアで行うのではなく、複数のメディアを効果的に活用することが、情報を届けて、深く知ってもらうための効果的な方法です。
ただなんとなく始めるのではなく、ブランディング戦略を練って、どのような結果を生み出すことが、成功かをきっちり定義し、PDCAサイクルに沿って回していくと良いでしょう。
メディアごとの分析は、今後記事にできたらと思っています。
一からブランディング。まず何から始めたらいい?!
ブランドを作り(それはまだ卵かも知れませんが)、これから多くの人に知ってもらおうと、ブランディング活動を始めようと思ったら、まず何から始めたら良いでしょうか。
いきなり伝えると、変に情報が出回ってしまう可能性があります。まずは、「誰に何を届けるか」を意識すると良いでしょう。単純に知ってもらいたいのか、ものやサービスを買ってもらいたいのか、オンラインメディア経由で何かしらフィードバックが欲しいのか、リアル店舗やイベントなどと連動させたいのか。成果着地点を決めることから始めると良いでしょう。
すべてはゴールを意識した情報発信と行動
何のためにブランディングを行うのかが明確になれば、後はゴールを意識した効果的な情報発信をしていけばよいです。
これから行おうとしていることは、いったい何に対して効果があるのか。常日頃から考えると良いでしょう。すべてにおいて、行動に対する何かしらの結果が得られます。その結果が、最終的に得たい結果に対して、プラスになっているかマイナスになっているか。状況によっては、現状維持ということもあるかもしれません。
もし、マイナスになるようならその行動は控えて、改めた方が良いでしょう。
そして、コントロールできる範囲も意識すると良いです。基本的に自分自身の言動がコントロールできる範囲内です。情報を発信し、どのように受け取られ、広がっていくかはわかりません。発信した情報がわかりやすく、意図通りに受け取ってもらえたら大丈夫です。しかし、受け取った方がさらに発信するとなったら、それはコントロールできません。自分自身の意図通りに発信してもらえたら良いですが、何かしらフィルターが掛かっていることの方が多いでしょう。
ただ、コントロールできることは自分自身の行動です。それだけを肝に命じて、行動していきましょう。
ブランディングはオンラインだけではない!リアルも大事
主にオンラインメディアでのブランディングに関して書いてきましたが、リアルでのブランディングも大事です。モノやサービスならば、周囲の方が介在して行っていきます。個人であれば、その人の行動が鍵になります。
メディアが作り上げたイメージ像と本人が、マイナスの意味であまりにかけ離れていたらブランディングとしてはマイナスです。例に出すと、成功体験を語っている方が、時間が大事・約束が大事と言っているにもかかわらず、リアルでは、時間にルーズだったり、約束もすぐ反故するなんてあったら、まずいですよね。
そして、モノやサービスそのものには意思がないから、周囲の方が介在すると書きましたが、周囲の方にブランドのアイデンティティが浸透していたら、素晴らしいものとなります。
会社であっても同じことがいえますね。問題なのは、仕事上ではまだしも、プライベートでも合わせてついてくる可能性もあることです。だから、普段からの行動は大事だと感じます。
自分自身をブランディングしていくならば、単純な話ですが、ものやサービスをブランディングしていく場合は、意識すると良いでしょう。
そう考えると、リアル行動もひとつのメディアといえますね。
終わりに
ブランディングについて常日頃から思っていることを書いてみました。多くの企業や個人が、ブランディングについて考えていきます。手法ばかり考える方が多いように感じます。
もちろん、手法やノウハウは大事ではありますが、意識したことは、結果と在り方です。今の時代、個人が情報を発信する時代になってきました。だからこそ個人が強くなった時代ともいえます。
適切かつ的確なブランディングをしていくことで、得たい結果が得られるようになっていくでしょう。