その単語ってどゆこと?!有機野菜を一例に考える定義のズレが無知をひけらかす

昨日に引き続き、今回も言葉の意味について考えていきます。

文章は、単語の集合体であり、単語の持つ意味を知ることで、伝え方に幅をもたせられることを伝えさせていただきました。

類語辞典や単語比較辞典を活用し、調べながら書いていくといいですね。

今回はそれ以外にも言葉の定義について深く考察していきます。

最近、仕事の兼ね合いでよく話題になる「有機野菜」についてです。
多くの方が、農業における有機農法を明確に理解しておらず、色々と混ざっているように感じます。

有機農法について詳しくなろうというわけではありませんが、勉強するには丁度いい実例ですので、取り上げさせていただきます。

もしあなたが、有機野菜について書くことになった場合、どのような文章が書き上がるでしょうか?
書き上がった内容を見て、正確に伝えることができているでしょうか?

ライター本人としては正しく書いていると思いつつも、言葉の定義・捉え方が間違っていると記事そのものが誤りになってしまいます。

具体的に見ていきましょう。

前提条件として、有機農法の定義は以下とします。

農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないことを基本として自然界の力で生産された食品

引用:農林水産省:有機食品の検査認証制度

いわゆる日本のJAS有機の認証マークです。
JAS有機にも、一部問題があると言われていますが、ここではそれには触れません。

なお、国や地域によって、認証マークを発行している団体は異なりますが、日本の中では一番有名ですね。

さて、ここに書かれている「農薬や化学肥料などの、化学物質に頼らないことを基本」という意味を紐解いていきましょう。

いちばん重要なのは、農薬を使わないのではなく化学物質に頼らないということです。

農薬には実は自然由来(天然由来)のものもあり、それらは化学物質ではありません。
肥料に関しては、有機肥料を使用というのはイメージ付きやすいですが、有機肥料にも細かな定義があるのは理解しておく必要がありそうですね。

有機農法についてあまり理解してない方は、農薬を使わず、農薬不使用という言葉を使いがちです。
中には、「有機野菜は無農薬だから健康にいい!」なんて、無茶苦茶な論法を展開している方もいらっしゃいます。

ちなみに「無農薬」という言葉は、使いがちですが、厳密に言葉の意味を考えると使えません。
私自身、広告の仕事を5年以上前に行った際に、【無農薬 → 農薬不使用】と全部修正されました。

当時は、なんでだろう?と疑問に思っていましたが、
無農薬野菜を定義づけると「野菜そのものを分析し、農薬成分が検出されない」ということになります。農薬が無の野菜なので・・・。
畑は、自然の中でつながっています。近隣で撒かれた農薬が風に乗ってやってくるかも知れませんし、微量な成分を含んだ雨となって降り注ぐ可能性もあります。

農薬は、どんなに頑張っても混入する可能性はあるんです。
だから、生産者のスタンスとして、【農薬は使っていない】、【農薬不使用】という表現になるのです。

そう、農薬を使っていなくても、畑の土壌がやせ細っていたり、汚染されたりしていると、健康的な野菜はできあがらないのです。

ちなみに、有機農法と混同される自然農法も異なりますね。
よかったら2つの違いを考えてみて下さい。そうすると、それぞれテーマにして記事を書き起こす場合、違いを生み出すことはできますよ。

今回取り上げた「有機野菜」と同様に、定義があやふやな言葉はたくさんあります。
その場合は、まずきっちりと調べ倒すということからやってみてはいかがでしょうか?

中途半端な情報を伝えるということは、「私の無知をひけらかしている」ことに繋がります。
大問題につながっていくので、意識してくださいね。